定軍山
定軍山は勉県の城南2㎞に位置しており、三国時代の魏蜀両軍が激突した有名な戦場です。そのため現在でも有名な土地で、12の峰が10キロ以上の敷地に広がり、昔から「十二連山一珠」と讃えられています。蜀軍の大将であった黄忠はこの地で魏の大将・夏侯淵を討ち、この戦争後に3つの国が鼎立したといわれています。
「漢中武侯祠」は定軍山に位置し、漢江を挟んで他の武侯墓と対面しています。皇帝の命で、263年、諸葛亮が亡くなって29年後に建てられ、中国国内で初めて皇帝が命じて建てられた祠とされ、その資金も国家から出しました。そのため、「天下第一武侯祠」と言われています。
武侯祠の大殿両側と正面山壁には数多くの石碑があり、歴代の文学家と政治家が詩歌などを彫っていきました。大殿の真ん中の仏壇には諸葛亮の塑像があり、慈悲深く優しい表情と優れた知性に溢れ、右手はひざにおき左手には兵本を持っています。他にも魏晋時代以外にも唐の時代の李商隠、宋の時代の陸遊など多くの著名人が武侯祠に詩歌を残しています。現存する石碑は60以上あります。自然環境においても、コノテガシワや金木犀、陸の蓮、銀杏など有名な樹が30本以上あり、その中でもコノテガシワは18本もあり、1700年以上の歴史を持っています。陸の蓮は世界でも珍しく、漢中市のシンボルフラワーに指定されています。