ギャンツェはラサの南西部に位置し、ヤルツァンボ江の支流ニャンチュ河の北にあり、標高3950mに位置する町だ。総面積は3800平方キロメートルで、人口は61431人いる。
ギャンツェはサカ、シガツエ、亜東関所(ブータンとの国境に位置する所)からチベットまで通らなければならぬ要衝で、大昔に仏教、商売、旅人を集めるセンターとして知られている。1904年には、イギリス軍の攻撃を受けて、当地の人民がイギリス軍を強く抵抗する歴史から、ギャンツェは英雄城と言う誇りがある。
それに、ギャンツェは特有なタマ祭りがある。祭りは500年の歴史を持って、最初は宗山の白居寺と八角塔の落成を祝うために行なった祭りだ。祭りは一週間続き、伝統的な競馬、射出等の競技試合が満喫できる。
町の名前の由来については、500年前にサキャ政権の大臣パクパは宗山の頂に宮殿を建設した時、チェ・ガル・ギャン(チベット語で王者、宮殿、頂上を表す語)と名付け、それによってギャンツェと呼ばれるようになった、という説がある。
ギャンツェの町はとても小さく、町中の移動は徒歩で充分だ。町の中心に位置する宗山広場からパンコル・チョーデまでは徒歩約15分。ギャンツェへの主要な交通手段は高速道路で、シガツエからここまでは一般的に私用車を借用する。交通機関はまだ完全していない。