雲南映像
『雲南映像』は、雲南に住む少数民族の伝統芸術の精華を凝縮した歌舞劇。
劇の上演時間は120分間で、プロローグ(天地開闢)、太陽、土地、家、火祭り、聖地巡礼、エピローグ(孔雀の霊)の七部分からなり、その内容は天地自然、万事万物、生命の起源への遡及生きることへの礼賛、永遠の命への希求を含んでいる。雲南省の山村から来た踊り手たちは、非常に素朴な歌声と独特な身体表現によって、イ族、ミャオ族、チベット族、ダイ族、ぺー族、ワ族、ハニ族など雲南の少数民族の労働や歓びの歌、愛情、トーテム、宗教を、自然な形で表している。クラシックで抽象的な舞台構成や変化に富んだ心地よい音楽は、人類の心の回帰、生命の激情、魂の昇天を表現している。田植えや糸紡ぎ、臼回し、木の枝を避けて歩く様子、蟻の歩み、蛙のでんぐり返し、トンボの産卵……すべて生活の中で普通に見られる動作が、みな踊りの形をとって舞台上で演じられた。こうした一連の踊りの動作から、観衆は雲南の民俗や歴史、哲学などの豊富な内容や雲南の人々の思考方法を強く感じることができるのだ。