虎跳峡

虎跳峡は麗江市から60km離れており、シャングリラ県とのほぼ中間に位置しています。長江の上流にあたる金沙江を挟んで、東に海抜5596mの玉龍雪山、西に海抜5396mの哈巴雪山が聳え、峡谷の高低差は3900mに達し、世界で最も深い峡谷の一つと言われます。虎跳峡は全長18km、湾曲した川の全長は25㎞に及び、上流から上虎跳、中虎跳、下虎跳の3つのエリアに分かれ、早瀬は21カ所、落差は170mあります。上虎跳の最も狭い川幅はわずか30mで、一頭の虎がこの峡谷を飛び越えたという伝説から「虎跳峡」の名で呼ばれるようになりました。上虎跳には散策コースが設けられており、観光客にも人気の高いポイントになっています。
雄大さと険しさを併せ持つ虎跳峡では両岸に断崖絶壁が切り立ち、深い峡谷と狭い川幅で上を仰ぎ見ると、空が細い線のように見え、下を見下ろすと峡谷を流れる金沙江の激しい水流が龍が身をくねらせているように見えます。また、この激流は虎跳峡で幅が急に狭狭まっていることで生み出され、毎秒平均7800?の水量が岩を打ち砕かんばかりの勢いで流れ、大自然が作り出した力強さを直に感じることができます。

虎跳峡の遊歩道
この遊歩道は上虎跳エリアにあり、水面から20~30mの高さの玉龍雪山の絶壁を人工的に開拓された遊歩道です。3つに分かれるエリアの中でここが一般的な観光コースとなっており、2.6㎞の長い道ですが高低差がほとんどないので人力車に乗って移動することもできます。峡谷の奥に向かって進むと右手に万年雪を頂く玉龍雪山、左手は哈巴雪山が聳え、下には長江の激流があり、まるで絵巻のような神秘的な景観が延々と続いています。

虎跳石

遊歩道の終点から階段を降りると水面の近くの展望台まで行くことができ、ここは虎跳峡中で川幅が最も狭いところで、川の中心に高さ数メートルの岩が立っています。伝説に残っている玉龍雪山から降りてきた虎はこの岩に飛び移り、対岸の哈巴雪山に跳んで渡ったとされ「虎跳石」の名前の由来となっています。この地点の荒れ狂う金沙江の激流は展望台まで水しぶきをまきあげ、その轟音は猛虎の雄叫びのごとく遠くまで響き渡ります。

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