桟橋
青島市南の臨海地区にある青島の象徴。清の光緒18年(1892年)から約1年かかって完成した。前海桟橋、南海桟橋、埠頭とに分けられる。全長200m、幅10m、表面は石で、橋の両側は鉄柵が備えてある。青島で最も古い軍事用人工埠頭だ。ドイツ軍に占領されてから、この桟橋は貨物用埠頭となった。
1901年5月の増築では、北側はコンクリートで舗装され、鉄柵はチェーンに代えられた。鉄骨と木材によって、長さ350mまで延ばされ、軽便鉄道による輸送が便利になった。1905年頃には、貨物輸送が青島港まで延び、桟橋は船舶検疫や給水専用の埠頭となった。1931年から1933年にかけて、市当局の投資により、桟橋は鉄筋コンクリート製に改築された。長さは440mまで延長され、橋の南端には半円形の防波堤が新設され、その中には中国民族様式の八角亭・回瀾閣が建てられた。この頃から桟橋、特に前海桟橋は青島の象徴的な建築物として名を知られるようになった。
海岸線を歩くと青島は月のような弓形になっているのがわかる。遠くに見える貝型をした小青島には、緑が多く、白い灯台がまっすぐに伸びている。潮が引くと、褐色の岩と金色の砂が現れ、貝を拾うたくさんの人々でにぎわう。近年、青島はカモメの飛来を促進する活動を展開していて、海が穏やかな時には無数のカモメが湾内を飛び回る。