多倫路
上海多倫路は上海蘇州河の北の方、虹口区中部の魯迅公園風景区の範囲内に位置しています。南は四川北路の貿易街、北は魯迅公園と虹口フットボール場です。
多倫路は1912年に建てられました。もとの名前は清の時代に光緒帝に接見されたイギリスの宣教師の窦楽安の名前で命名され、1934年に“多倫路”と変わりました。多倫路の長さはおよそ550メートルです。建てられた後、窦楽安、魯迅、周恩来、茅盾、郭沫若、葉聖陶、柔石、馮雪峰、趙世炎、張之江、史良、陶晶孫、鹿地亘、陳愛蓮、張国焘、陳儀、王造時と日本の友人の内山完造などの国内外名人がこの500メートル余りの町に住んでいました。「太陽社」、「キリスト教会」、「上海芸術劇社」、「中華芸術大学」、「中国左翼作家聯盟」、「自由出版社」などの芸術文化社会団体はこの町に入りました。
1999年上海市虹口区政府は建設開発揮部を設立しました。街の周辺の環境を徹底的に整備し、古い建物を修繕し、“多倫路文化名人街”を設立しました。この街に公館が20橦ぐらいあり、洋館の建物特色は鮮明です。建物の風格はイギリス、フランス、日本、オランダ、スペイン、イスラムなどたくさんあり、市級保護建物は3橦もあります。近くの山陰路、溧陽路、甜愛路の特色建物と合わせ「上海近代城市歴史風貌保護区」と呼ばれています。海派建築の“屋外博物館”ともなっています。
名人の旧居遺跡を除き、多倫路にてたくさんの小型私蔵博物館があります。“箸の博物館”、アジアで一番大きい“古銭展覧館”、“南京鐘博物館”、“文風奇石博物館”などいろいろあり、まさに文化芸術の雰囲気が深い街です。