豫園は上海の北東部に位置する庭園で上海で最も有名な古典庭園である。明清時代の江南地域の庭園風格も濃い、江南の名園の中でも一番とすると譛えたほどだった。圏内には40以上の見所があり、面積は約2万㎡。この庭園は明代の私庭園で四川省の布制使という役人だった潘允端が故郷を懐かしむ父潘恩のために造営した。明代の1559年に着行し完成したのは1577年で、19年の歳月をかけて造られ当時は5万㎡もの敷地面積があった。豫園の『豫』は平安・安泰という意味で、同音の『愉(中国語では豫も愉も[yu]と発音する。)』の意もかけている。