黄崖関長城
天津市薊県城から北へ30キロにある長城。隋代に創建されたもので、東は河北省遵化県の馬蘭峪長城、西は北京平谷県の将軍関長城へとそれぞれつながっている。全長は約42キロ。1987年になって、天津市が万里の長城再建に乗り出し、この区間の長城が再びその雄姿を現すこととなった。
黄崖関は、薊県域内で唯一の関所で、薊県と河北省興隆県の間を結ぶ主要な街道でもあった。北方からの侵入を防ぐのに適した非常に険峻な地形が利用されている。標高300mにある関城は、その東西両側の崖がまるでえぐり削られたかのように険しいところに築かれている。この崖を夕陽が照らすと幾筋もの黄金色の光が反射して見えることから、黄崖関という名になったといわれる。