三国赤壁古戦場

  三国赤壁古戦場は、武漢市の南西から約100キロ、赤壁市の北西から約32キロの所にあります。208年、中国統一を果たすべく、江南地方平定を目指した曹操軍数十万は、赤壁で孫権、劉備の連合軍と戦い、大敗を喫しました。その結果、魏、蜀、呉の三国が鼎立することになりました。この戦いは、日本でも人気の高い「三国志演義」の名場面に挙げられ、ジョン・ウ-監督によって「レッドクリフ」のタイトルで映画化もされました。


   観光スポットとして、赤壁山、南屏山、金鸞山を中心に整備され、周瑜彫刻像拝風台鳳雛庵翼江亭赤壁の戦い陳列館などが設置されています。

 

赤壁摩崖石刻

   その中で、最も有名なのは、川岸に「赤壁」の二文字を刻んだ「赤壁摩崖石刻」です。赤壁の長江沿いの崖にあり、「赤壁」という赤い字が書かれており、150センチの長さと104センチの幅を持っています。周瑜が曹操を倒した後、勢いで石で書いてやったという説がありますが、字体によって考証したところ、唐代の人が書いたと考えられています。

 

周瑜彫刻像 

   周瑜彫刻像は赤壁の長江沿いの所に位置しています。1991年の1月に湖北省博物館美工の陳志新によってデザインされ、彫刻が8.58メートルで、身長が6.58メートルあります。台座は高さも幅も2メートルで、長さが3メートルあります。周瑜彫刻像は26個の花崗岩によって作られ、重さが113トンあります。周瑜彫刻像は周瑜が鎧を身につけ、マントを羽織り、手に剣を持っている立派な姿を表しています。

 

拝風台

  拝風台は武侯宮とも呼ばれ、赤壁遺跡の南屏山頂にあります。拝風台は赤壁の戦いの際、諸葛孔明がこちらで「祭壇を作り、東風を借り、周郎に力を貸す」ということで建てました。1383年に作られてから、1610年と1936年に二回新しく建て、前後の建物が繋がり、周りが松の木に囲まれ、とてもスケールの大きい観光地となっています。


鳳雛庵 

  鳳雛庵は1846年に作られ、元々は九重大殿であり、現在は一軒しか残っていなく、建築面積が300平方メートルです。鳳雛庵は3つの部分に分かれており、第一室に厖統の全身彫刻像が奉祀されています。第二室が赤壁図書館であり、第三室が待合室です。鳳雛庵の外に千年の銀杏の木が一本立っており、その巨大な枝がまるで傘のように鳳雛庵の上を広がっています。


翼江亭 

  翼江亭は赤壁山の川沿いの所に位置し、1936年に新しく作られ、明清時代の建造物風を持ち、柱に民国時代の蔡漢卿が書いた詩があります。赤壁の戦いの際に周瑜が曹軍を破る時の指揮した場所だと言われています。


赤壁の戦い陳列館

  赤壁の戦い陳列館は赤壁山の右側の子龍灘に位置し、中国初の古い戦史をテーマとする陳列館であり、館内に挨拶の展示ホール、戦況模型展示ホール、三国人物蝋人形展示ホールと、文史資料室があります。館内の展示品によって、東漢年末の人文歴史と当時の三国赤壁の戦いの壮絶なシーンを再現しています。