無錫の文化
無錫の歴史は文字の記録があった3000年前の商時代の末期にさかのぼります。無呉文化の発祥地の一つとして、無錫は古くから「魚米の郷」と呼ばれ、「布埠頭」、「銭埠頭」、「窯埠頭」、「糸都」、「米市」などと称されます。無錫は中国の民族工業と郷鎮工業の起点で、蘇南式の源となります。
無錫は呉文化の重要な発祥地の一つです。呉文化の発展は江南地方の古代文明を開きました。周の時代に呉泰伯が創始した呉国は中国古代歴史上で最も長い諸侯国家で、740年にわたり、諸侯国の中で最も長かったのです。呉国地方の文化は呉文化と略称されます。
無錫は水によって興ります。京杭大運河は町を通り抜け、黄金の水道となります。太湖は更に取っても尽きない宝物を盛った鉢のような存在です。かつては飛行機も自動車もなかったが、無錫の交通は依然として発達していました。河道があった上に、無錫はまさに河道を通って世界に向かいました。
中国の音楽史において、無錫は多くの民間音楽の大家、演奏家を輩出しました。例えば民間音楽家の阿炳、劉天華、楊蔭瀏などが中国音楽学の先駆者で、中国音楽史において重要な位置を占めます。無錫では「阿炳音楽祭り」、「中国音楽金鐘賞全国二胡コンクール」などのイベントは毎年開催されています。