西安観光

西安は中国陝西省の政治、経済、文化の中心であり、交通の要でもあります。西安市街区の面積が1066平方キロメートルで、人口が525万あります。 西安は温帯半湿潤季節風気候に属し、四季の変化がはっきりしています。年間平均気温が約14度で、1月の平均気温が1度、7月の平均気温が26度です。雨雪が少なく、年間の平均降雨量は600ミリしかありません。 

西安はかつて「長安」と呼ばれ、ローマ、アテネ、カイロと共に世界四大文明古都と言われています。紀元前11世紀、周文王が灃水の両岸に豊と鎬の二京を造り、3100年に亘る都としての歴史が始まりました。紀元前11世紀から紀元10世紀にかけては、西周、秦、漢、隋、唐などの13の王朝が相次いでここに都を設けました。西安は東と西の文化を繋ぐ、シルクロードの起点でもありました。唐代には多種多様な人や物が行き交う、世界最大の国際都市でした。今でも市街地は城壁で囲まれ、古都の赴きを強く残しています。 

唐の時代には、日本からたくさんの遣唐使が長安に派遣されました。阿倍仲麻吕は長安に54年も滞在し、宗教文化の紹介や日中両国の友好に贡献をしました。空海は青龍寺で密宗文化を一心に学び、密宗の法を授かりました。帰国後は、日本における密教伝播に多大な功績を残しました。このことから現在、西安は京都市、奈良市と友好都市の関係を持っています。 

西安の主な観光地は世界遺産の兵馬俑をはじめ、大雁華清池陝西博物館青龍寺鐘楼鼓楼法門寺などがあります。まさに観光の宝庫であり、毎年国内外から多くの観光客が訪れています。