景真八角亭

 景真八角亭は中国古代仏教建築であり、シーサンパンナの重要な文物の一つです。雲南省シーサンパンナタイ族自治州モウ海県景真寨にあります。町から14キロぐらい離れています。

 タイ歴1063年(清代康煕四十年,西暦1701年)に建てられました。その後幾度か破壊されたが、その度に修復され、現在の姿は1987年に修復されたものです。八角亭は景真地区の中心部にある仏寺「瓦拉扎滩」の一部分です。仏教徒だちはお釈迦さまの被った金糸台帽子を真似てこの八角亭を建てたそうです。昔は議事亭であした、タイ歴の毎月15日と30日に景真地区の仏様だちはここで集まって高僧の説経を聞き、重大な宗教行事を打ち合わせ、日常の重大な事務を取り扱いました。ここも僧侶は仏様に昇格する儀式を行う場所でした。

 形が八角形にされ、昔の景真王宮の隣にあったことで景真八角亭と名付けられました。1988年に国務院に全国重点文化財と認定されました。

 地元の人に「波蘇景真」と呼ばれています。タイ語で「波蘇」とは蓮華冠を意味し、「波蘇景真」とは景真蓮華冠仏亭を意味します。景真八角亭は煉瓦と木とを組み合わせて作ったものです。高さは21メータあります。屋根のひさしは何重に積み重なり、独特な形を作り出しています。壁は複雑に折り重なった形をして31面もあります。壁に生き生きとした象、獅、虎などの浮彫を施してあります。外側の壁面に鏡と色ガラスを嵌めてあり、きらきらと輝いています。

 台座の上にある亭室の幅は6メータ、高さは25メータです。12本の10メータもある長い桁は10階の楼閣を支えておきます。亭室の四面に東、西、南、北に向かう門が設けられております。室内の24面の壁に金粉で鮮やかな絵を描いてあります。屋根上に瑠璃瓦はずらりと載せてあり、遠くから見るとまるで魚の鱗のようです。金鶏、鳳凰と色とりどりの珍しい花卉の彫刻が八つの角に飾っており、頂にはアルミニウムの蓮華がさをさしてあります。蓮華がさと楼閣の上に吊してある数多くの風鈴は、微風が吹いてくると澄んだ音が響いてきます。言い伝えによりますと、八角亭の八つの角はお釈迦さまのそばいった8人の高僧を代表し、四つの門は仏教が四方に伝えることを表すます。
景真八角亭は東南アジアの建築の風格と中国古代建築の特色を融合した典型的なシーサパンナ仏教建築です。そばにはうっそうとしげった古い菩提樹が寄り添うように立ち、趣を添えています。

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