孔廟
1302年(元の大徳6年)に、時の皇帝フビライが当時被支配民族となっていた漢族の知識階級の人々を懐柔するために築かせたと言われる、古代中国の賢人孔子を祀った廟。2万2000㎡の広さを有し、山東省曲阜の孔廟に次ぐ規模を誇る。
中心の見物である大成殿は明の永楽帝の時代に設けられたものであり、清代にもさらに規模が拡張されている。清の乾隆帝は廟の瓦を本来皇帝用のものとされる瑠璃に葺き替え、孔子の権威を高めたという。元、明、清代の科挙合格者の名を刻んだ石碑など多くの歴史的文物があり、科挙の受験生が筆を洗ったと伝えられる井戸も残されている。