周口店「北京人」遺跡
北京の中心地から西南に約50km、車で約一時間の場所にある、1929年に北京大学の考古学者裴文中らの手によって北京原人の頭蓋骨の化石が発堀された場所。北京原人は今から50万年ほど前の時代に生きていたホモ?エレクトスの仲間。このあたりの石盤は、石灰質で化石が残りやすい性質を持っていたため、この地が世紀の大発見の舞台となったのである。
周口店は、その歴史的価値の高さから1987年にユネスコの世界遺産に登録された。ここでは北京原人が暮らしていたとされる洞窟などを見ることができるが、北京原人の骨そのものは第2回世界大戦の最中に行方不明になってしまっており、展示されているのはレプリカである。