故宮
紫禁城とも呼ばれる明王朝と清王朝の王宮。ここで580年に渡って、明、清の24人の皇帝が中国を支配していた。東西750m、南北1km、面積約72万㎡に及ぶ広大な宮殿は、高さ10mの城壁と幅50mの堀に囲まれ、城壁内には大きさそれぞれの部屋が9000室余りあるとも言われ、約100万点に及ぶ貴重な財宝が展示されている。中国の古代建築が完全な形で残され、建物自体が展示の内容となっているのが大きな特色である。
故宮は大きく外朝と内廷に分かれる.外朝は午門より順に太和門、太和殿、中和殿、保和殿を主体にした区域で、東の文華殿と西の武英殿を含み、皇帝が大典などを行う重要な場所であった.太和門をくぐると、太和殿、中和殿、保和殿の三大殿がある一角に出る、ここは紫禁城の中心という場所で、三殿はちょうど「エ」字形の基台の上に建てられている、3層になっている基台は、三台と呼ばれ、漢白玉石でできている。
内廷は乾清門以北の乾清宮、交泰殿、坤寧宮を主体に、東六宮と西六宮、養心殿、寧寿宮と慈寧宮を含む区域で、皇帝が日常政務を執って、皇帝や皇后貴妃達の住む後宮があった部分である。
1987年12月世界文化遺産に登録された。