雍和宮
旧城内の北に位置する、北京最大のチベット仏教寺院群で、総面積は6.6万㎡がある。漢、満州、モンゴル、チベットの各民族の建築洋式が融合・一体となって、独特な雰囲気を持つ。
清時代康煕33(1694)年に、明時代の宦官房跡に建てられた寺。乾隆帝は当時皇太子であったが、即位後、邸宅の一部をラマ教黄帽派の上院寺院とし、残りは焼失され、上院を雍和宮と称した。乾隆9(1744)年に正式にラマ教寺院となり、全国のラマ教教務の中心となった。
万福閣には白檀1本造りの地上18m、地下8mの弥勒仏がある。その他、戒台楼、班禅楼には雍和宮の歴史やチベット仏教の法器・仮面の展示がある。