北京胡同・四合院文化
「老北京」と言ったら、まず頭の中から飛んできたのは胡同(フートン)、四合院という言葉でしょう。元々、北京城は胡同によって連結され、数多くの四合院で組み立てています。昔の北京人は四合院で暮らしており、閉鎖の空間ではありながら、親和を失わずに近所との交流を良く取れていた空間です。
胡同の歴史は元の時代まで遡ることができ、最も多かった時に6000あまりの胡同もあったそうです。繁華街のすぐ隣に位置している胡同も少なくないが、繁華街とは対照的に物静かで、少し歩いてみたら昔の北京の街に戻ってきた気分になりそうです。
現在は北京旅行の欠かせない部分になっている胡同回り。昔の北京の交通手段の人力車に乗り、胡同や四合院の話を聞きながら胡同をゆっくりと走って行き、途中で四合院の見学も出来ます。
四合院は少なくとも三千年の歴史を持ち、中国各地にたくさんの種類が保存されているが、北京四合院が最も代表的です。その建築と格局は中国の尊卑等級思想、陰陽五行説を表わしています。
四合院は正房(母屋)、倒座房(採光が悪いため下人の部屋になっている)、東両脇、西両脇という4つの種類の部屋によってできています。中心部にある庭は回りの部屋によって囲まれ、四角形になっています。