伪满皇宫博物院

  偽満州国皇宮(中国では、満州国を偽満州国と呼ぶ)は、市内北東部に位置する、清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀が、満州国の皇帝となった時の宮殿である。広さは137k㎡。東北地方を武力で制圧した日本の帝国主義の名残を今に伝えている。
  内部は次のようになっている。溥儀が事務・政務・式典を行った勤民楼。1932年から1945年まで、溥儀と皇后・媛容が生活した緝熙楼。祖先を祭った懐遠楼。宴会を開いた嘉楽殿および清宴堂。さらに、書画楼・防空壕・プールなどもある。現在も、当時の姿を拝むことができる。
  かつての日本の愚行を人々に伝えるために、内部にある偽満州国皇宮博物館では、『九・一八(柳条湖事件)を忘れるなかれ』『皇帝から庶民へ』『偽満州国皇宮の遺物』などの展示を行っている。東北地方を武力で占領し、日本に強制的に忠誠を誓わせ、数々の酷い仕打ちを行った様子が赤裸々に紹介されている。