偽満州国国務院旧址

  新民大街2号にある、1936年に完成した、満州国の最高行政機関。かつてはここに総務庁と参議院の建物があった。『偽満州国八大部』(満州国の国家機関のうちで、現存する8つの建築物)のかなめ。現在は吉林医科大学教養課程キャンパスとなっている。
  ここは、東北地方が日本に占領されてから40年の間、日本軍の傀儡政権の中枢機関だった。
  遺構の外見は、『川』の字に見える建物と、塔のような形で、灰色のガラス瓦を葺いた屋根でできている。西洋風の趣きを兼ね備えているので、これを『興亜式』と呼んでいる。また、設計は日本の国会議事堂を参考にしている。
  主な見所として、溥儀が閲兵を行った閲兵台や、総理大臣・張景惠が使用したオフィスと京華閣画廊がある。