蜀刺繍

 



 蜀刺繍は蘇州刺繍、湖南刺繍、広東刺繍と共に中国四大名刺繍と讃えられております。産地は成都と綿陽などで、晋時代に蜀の宝物と褒められました。繻子とカラーシルクを主な材料として、12類122種の針遣いがあります。刺繍のテーマとして花や鳥、虫や魚、山水とか人物などがあり、品物は観賞用の刺繍屏風の以外に生活用の布団のカバーや衣装や靴やハンカチなどもあります。幅の横広い額屏があればポケット型の品物もあり、観賞性と実用性が兼ね備える精美的な芸術品です。蜀繍の歴史が西漢時代から長く、三国時代に有名になりました。代表的な作品は人民大会堂四川庁の芙蓉鯉置き屏風と蜀宮女楽演奏図と言う掛け屏とパンダ親子があります。