崇聖寺三塔
三塔は9世紀、南詔国末期の仏塔だ。大理の城外約1キロに位 置し、大理古文化の象徴として、大理名勝の一つとなっている。とくに、池の水面に投影された揺れ動く三塔は美しい。中央のものは唐時代の893年に建てられ、方形16層、69mの高さを誇り、西安の小雁塔に似ている。南北の2塔は八角形10層、42mで、大理国の時代に建てられたものだ。三塔ともレンガでできているが、1100年余りの間の度重なる地震にも耐えた高度なレベルの建築様式だ。主塔が前(洱海側)に、残りの二塔が後ろ(蒼山)に建っている。
いままで何度となく修理が行われてきたが、その度に多くの文物が発見されている。1978-1981年の修理では、塔頂、塔基などから680余りの各種文物が発見された。特徴的なのは観音像で、三塔から出土した50件あまりの観音像の三分の一は男の観音像であった。