懸空寺

北魏の末期(6世紀)に造られた仏教寺院である懸空寺は、その名のとおり空に懸ったかのように、切り立った高い岩壁の中腹に張り出すように建っている。全部で約80体もの仏像が祀られた10棟ほどの建物が、細い桟道でつながった独特の構造。そのさまは、まさに桟道の石碑にある「公輸天巧」(伝説の名工匠魯班の腕によるごとく素晴らしい)という表現が当てはまる。