巴拉格宗・シャングリラ大峡谷
巴拉格宗・シャングリラ大峡谷国家級風景名勝地は雲南省迪慶チベット自治州シャングリラ県尼西郷、「三江併流」という世界自然遺産に登録した紅山片区の中心地にあります。深く狭い峡谷は高さが1000余メータ、最も広い処は約80メータ、最も狭い処はわずか10メータくらいあります。
町から76キロ、シャングリラ空港から81キロ、昆明から704キロくらい離れています。東は格?碧壌峡谷と繋がり、南は尼西上橋頭、西は四川省得栄県、北は東旺郷と接しており,総面積は176余平方キロにわたっています。シャングリラ県の最も高い山である巴拉格宗雪山は風景区の最も高い処であり、海抜5545メータに達しています。南部水庄は最も低い処であり、海抜は2000メータあります。二か所の落差は3545メータあります。顕著な垂直立体性の地形と気候を持ち、雲南省北西部の「三江併流」世界自然遺産地にある乾熱河穀から現代氷河にわたるすべでの自然垂直立体生態タイプと景観資源を含んでいます。
巴拉格宗風景区には自然風景が多く、巴拉格宗雪山、棕櫚峡、通天峡、ジャングル、草地、高原湖沼などがあげられます。
石観音
北面の峡谷に甘露宝瓶を捧げて立っている観音様のように見える石があります。穏やかな姿をしてまるで峡谷の村人を守っているように見えます。或いはここを訪れるお客さんを迎えているように見えます。言い伝えによりますと、観音石は人々の願いが叶わうことができるそうです。昔に、崗曲河の上で橋を作った時に、村人はお腹がすいたら、観音石に願って助けてもらおうと、観音様は食品を送ってあげるそうです。
乃当牧場
「乃当」とは住所がある草地を意味しまし。ここは巴拉村人の避暑地と称されています。村人の家は砦のような二階建ての建物であり、一階は牛舎、二階は人の住む所、一階と二階との間に一本の梯子をかけてあります。石造家屋の美しい軒並みが高山牧場の街通りとなっています。部屋の窓は隣の部屋に向いており、要事があったら窓から伝えられます、村中に広がっています。亜高山草地にある砦のような石造家屋からなる牧場村は雲南省北西の高原にしかないものであり、中国チベット地区でユニークなものだといっても過言ではありません。
天然仏塔
天然仏塔は巴拉格宗山の北東側にあり、この風景区のメインの観光スポットの一つです。自然に形成したピラミッド型の山は白雪に覆われて聳え立っており、仏舎利、経典などを収蔵するチベット仏教建物である仏塔のように見えるので、「天然仏塔」と呼ばれるようになっています。仏塔の前方に誦経しているラマさんと繰り広げている経書のような山が二つ立っています。これらの仏塔、経書、ラマさんのように見える三つの山は仏教三宝である「仏、法、僧」と称されています。
巴拉村
言い伝えによりますと、格サ尓王のある将軍は長年続けての戦争を嫌って、ある日に三人の女神様は彼を山の林立仙境のような峡谷につれていきました。あそこは戦火にみまわれなく、悩みもないところだという夢を見ました。翌日に仏様にこのいい夢を教えていました。これは雪山の神様の指示であり、君に調和のとれた静かな郷里を探されようと仏様は語っていました。そして将軍は家族と部下を連れて81日をかけ、康巴地区をわたって夢中のパラダイスを探していきました。崩波崗格宗雪山を乗り越えた時にもう深夜になり、食糧と飲み水がなくなって疲れた皆は倒れていました。翌日に蘇った彼らは目に映る光景に驚いていました。目の前に広がっている山に抱かれ、奇麗な湖を持ち、人間世界を離れた美しいところは夢中の仙界の如くです。そして、彼らはここに住むことを決めました。将軍は巴塘の出身ですので、このところは巴拉村と名付けられています。巴拉とは巴塘からのチベット族村を意味します。
棕櫚峡
峡谷に棕櫚の木はたくさん生きていますので棕櫚峡と名付けられています。峡谷の入り口はまるで壮大な玄関の如くであり、両側の絶壁が高く聳え立っています。奥深い峡谷で仰ぎ見ると空は細長い線のように見えます。周りに葉っぱ広い棕櫚の木は高さが2-3mしかありませんが、絶壁に生きているのは10mほどにもあり、珍しい形をしています。街路灯のようにさびしく立ち、親子のように絶壁と緊密に連なり、カップルのように寄り添っている様々な姿に見えます。絶壁の上から面積は5ムーにわたっている一面の蒼蒼たる棕櫚林が見られ、熱帯雨林に入った錯覚が感じてくれます。
通天峡
通天峡はシャングリラ県の最高峰であるピラミットのような巴拉格宗峰までに連なっていますので、こういう名前を付けられています。巴拉格宗氷河の雪水からなる川に地層の割れ目に沿って千百万年をわたって浸食されて出来た峡谷です。この氷河の水は天河神水と呼ばれています。
峡谷の長さはおよそ4000mあり、U型にしています。両側の山の距離が短く、両側の絶壁はまるで巨大なカーテンのように見え、高さが1000mもあります。峡谷はそれほど深く狭くて底は暗くて薄気味悪く、地獄の魔道で歩いている気がします。峡谷のそこから上を仰ぎみると、空が細長く見えます。
通天峡の入口をスタートとしてからの2000mくらいの区間は最も険しいところであり、深い峡谷はまるで切られたばかりの山のようです。雨季に氷河の雪水と雨水を混ぜて千軍万馬のように勢いよく疾走して遠くからごうごうと流れ落ち、岩壁に洗い流れて大きい音を立てています。峡谷のカーブの岩壁が水に浸食されてつるつるしています。最も見事はわずか2000mの峡谷には天然の垂直堰が三つもあり、高さが60m以上に達する滝を形作って素晴らしいです。