迪慶(シャングリラ)の気候
シャングリラ市は海抜の高い低緯度地帯に位置します。気候は海抜が高くなるにつれて変化し、6つの気候帯に分れます。典型的な「立体農業気候」で、特徴は以下の通りです。
季節風気候
南西季節風と南支西風流の交替制御により、季節は明らかで、6 ~ 10月に雨天気が多く、雨量は年間降水量の10 ~ 80%を占め、湿季を形成します。11 ~ 5月は晴れ日が多く、日照がよく、蒸発量が多く、雨量は年間降水量の10 ~ 20%を占め、乾期を形成します。
立体気候
境内には雪山がそびえ立ち、谷が深く、気候は海抜が高くなるにつれて変化します。海抜1503メートルの金沙江河谷から海抜5309メートルの哈巴雪山頂まで、河谷北亜帯、山地暖温帯、山地温帯、山地寒温帯、高山亜寒帯、高山寒帯の6つの気候帯が続きます。県の気候は幅が広かったり、狭かったりして「山は四季それぞれの特徴があり」という典型的な立体気候となっています。
高原気候
境内は偏北回帰線3°25 に位置し、大小中甸を中心するシャングリラの高原は、平均標高3450 m、1年中太阳放射能が充分で気温の差が小さく、年中夏はなく、気温平均5.5℃です。大気の透明性が高く、太阳の放射が强くて、昼に高温が激しく、夜間に冷え速いのです。温度の差が大きく、干季に気温の差が30℃に達し、まさに「一年に四季が無し一日に四季がある」ということです。
地形による小気候
南部は低くて北部は高いのです。南は暖かくて湿った気流を迎え、降水量は豊富で、気候は湿潤で、北は乾燥しています。シャングリラの地形構造は複雑で、各種の気候型が入り組んで、同じ気候の垂直帯内には森林気候、草原気候、湖盆気候などの小地形気候があり、「500メートル隔て天気が違う」という気候の特徴を形成しています。