​梅里雪山

   梅里雪山は雪山太子とも言います。梅里雪山は横断山脈に属しており、雲南省迪慶チベット族自治州徳欽県とチベット自治区察隅県との境目に位置しており、昆明から約849キロ離れています。梅里雪山は怒山山脈の中段にも属しており、世界有名な金沙江、瀾滄江、怒江は併流する地区である「三江併流」世界自然遺産地にあります。北はチベット自治区の阿冬格尼山、南は碧羅雪山と接しています。海抜6000m以上の峰が13あり、「太子十三峰」と呼ばれています。主峰か瓦格博峰の海抜は6740mに達し、雲南省で海抜が最も高い峰です。チベットの経文の記載によると、梅里雪山の13の峰は「太子宮殿で修行する神様」と奉じられています。特に主峰?瓦格博峰は「チベット八大神山の第一峰」と称されています。


   梅里雪山の地形は北側が高く、南側が低いであり,渓谷は南側に開いており、気流は渓谷の下から上がっていきます。モンスーンの影響が大きくて乾季と雨季ははっきりしています。または山が高くて垂直気候帯になっています。海抜4000m以上は積雪に覆われている群峰が聳え立っており、峡谷の中の氷河は数キロにわたって延びており、とても壮観です。4000m以下の氷河の両側の坂は生い茂った高山低木と針葉林に覆われ、青色と白色とのコントラストが目立っています。いくつ肥沃な天然の草地が林の中に点在しており,雉、麝、レッサーパンダ、鹿、熊などの動物が出没しています。高山草地で冬虫夏草、バイモなど珍しい薬草がとれています。


   梅里雪山は複雑な地形を持ち、気候が変わりやすいです。夏に麓の渓谷の気温は11℃―29℃に達し、上部は-10℃ー20℃です。年間降水量は600ミリ、雨季は6-8月であり、この時期の気候はごく不安定ですので、登山には勧めないのです。


自然風景

   梅里雪山は雄大壮麗、神秘的な景色として名を馳せています。20世紀30年代にか瓦格博峰はアメリカ学者に「世界最も美しい山」と称されています。?瓦格博峰の下にカール、氷河が連なっており、玉の竜のように曲がりくねって伸びており、雪色が輝いて眩しいです。世界で珍しい海洋性現代氷河に属しています。


   山の下に取登貢寺、袞瑪頂寺があります。地元のチベット族の村人は神山を参拝するお寺です。毎年、雲南省、チベット自治区、四川省、青海省、甘粛省のチベット族人々は千里を遠しとせずに参ります。


   梅里雪山は雲南省最も壮大の雪山群であり、数百里にわたって蜿蜒と起伏する山なみは徳欽県の面積の34.5%を占めています。迪慶のチベット族人々はここに代々住んでおり、奥深い文化を残しています。


   か瓦格博峰の下に氷河、堆石が多く分布しています。そのなかに明永恰氷河は最も壮観な氷河であり、海抜5500mのところから2700mまでの森林地帯までに伸びていき、全長が8000m、幅は500m、面積は73.5平方キロに達しています。この氷河は世界で珍しい低緯度海抜モンスーン海洋性現代氷河と言われています。山麓にある雨崩村落は最も完全に保存されている原始チベット族村落であり、見る価値があるところです。


   か瓦格博峰の南側に1000mの高い峠から流れ落ちている巨大な雨崩滝が掛かっています。夏になると、水の量が増えて滝がいっそう広がっています。滝は雪山から降り注いで水煙が棚引いており、日差しに照り映えて奇麗な虹が作り出されています。巡礼者に対して雨崩滝の水は神聖の水であり、敬虔にを浴びて吉祥を祈ります。透き通った神秘的な高山湖沼は山々の間の凹地に散在しています。大きい声で呼んだら長く響いています。