碧塔海自然保護区
碧塔海自然保護区は雲南省北西部の中甸県東部に位置し、町から25キロ花あれています。総面積は840平方キロにわたっています。碧塔海の長さは約3キロ、幅は約1キロであり、高原明珠と称されています。湖面の標高は3538m、雲南省で海抜の最も高い湖沼です。大昔に水浸された窪地帯であり、第四紀のチベット高原の強く擡げ上げられたにつれて現在のような高原地形になっています。
保護区は雲南省横断山脈上部の高原にあり、チベット高原から雲南高原へ移行する地帯に属しています。そうそうたる群山に囲まれています。碧塔海は断層湖であり、湖面は大きいサザエのような形にしています。湖の東西の長さは3余キロ,北南の幅は平均700m、最も広い処は約1500m、最も狭い処は約300mです。平均水深は20m、最深部は約40mあります。水域面積は159ヘクタールです。雪山から流れてくる多くの渓流は合流してできた湖です。水が青くて透き通って透明度が高く,雪山と緑の樹木は水面に映り,トウヒ、高山松、高山樺、白樺、楊などの樹木に多い茂った島が湖面に浮かんでおり、美しい景色を見せています。
1984年建設された保護区は雲南省省級自然保護区です。総面積は14181ヘクタールに達し、珍しい水鳥及びその生息する環境、水鳥の湿地生態系統、亜高山針葉林生態系統を主な対象として保護することを行います。
チベット語で「碧塔」とはくぬぎが一面に広がる所を意味します。いいお天気になる日々に春の碧塔海を観賞すれば気分がとてもいいです。湖の周りに蒼蒼たる松と古いくぬぎの木は生い茂っており、青い群山に囲まれた碧塔海は群山の中に嵌るエメラルドの如く、太陽に照り映えてきらきらと輝いています。湖の周りにツツジがあでやかに咲き乱れ、鳥がきれいな声で鳴きしき、魚が浅瀬で遊んでいます。ツツジの海の中から眺めると、野の花に彩った広い草地に群れの牛と羊はのんびりしています。湖は草地と引き立て合い、絶妙のコントラストをなします。
汚染の見舞われがなくて碧塔海の魚類資源がわりと完全に保護されています。最も珍しいのは三つ唇をもつ魚です。中国生物学者に「碧塔重唇魚」と名付けられています。第四紀氷河時期に残された種であり、250万年の歴史があります。
五月のツツジ満開の時期になると、碧塔海の畔のツツジの花びらが次々に水中に舞い降り、多くの魚を引き付けてきます。群れの魚は花びらを食べて酔ってしまい、湖面に浮かびあがってきます。酔われた群れの魚と湖畔の咲き乱れたツツジとは格別な風景を醸し出し、この風景は「ツツジ酔魚」と呼ばれるようになって有名な観光スポットとなっています。