古東瀑布

古東瀑布は桂林から東に約25㎞離れた場所に位置し、古東森林瀑布とも言われています。地元の住民の水源地として、山頂から清らかな滝が一年中流れています。地下から湧く水が直接滝へ繋がり、90mの落差に、13級に分かれている滝が重なり合い、鴛鴦は水で戯れ、龍が水を吐き出しているような風景の表情が見え、心地よい春の小雨のような真っ白な水しぶきが周囲に舞います。細長くのびる滝が微風に漂い、その柔らかくて美しい線は、苔の茂った岸壁に一枚の布のように打たれています。滝から続く川の両岸には木々が生い茂り、藤の花が垂れ下がり、植物に囲まれた滝の周りはとても静寂で、山の麓には3000ムーの広大な土地に唐楓やモミが広がり、鳥のさえずりと花の香りが満ち溢れる空間は、私たちを大自然へ迎え入れてくれるでしょう。晩秋になると唐楓が次第に紅葉し、格別の景色作り出します。同時に豊富なマイナスイオンを胸いっぱいに吸うことで疲れた体のリフレッシュできるでしょう。森林面積は全体の約96%で、古木が空高くそびえる原始林が2000ムーに広がっています。その緑の多さから、「天然の酸素バー」と讃えられております。
入り口から少し歩くと、水深11mほどの淵があります。筏にのってじっくり両岸の景色を楽しみながら、筏に寄ってくる鯉と戯れ、のんびりとリラックスすることが出来ます。筏から降りると、道の両側に環境保護を目的とする宣伝が数多く並んでいます。しばらく歩くと、高さ約17mの第一段の滝が見えます。ここには鉄製のチェーンと梯子が付いており、登れるようになっています。わらで編んだ靴を履いて登ると、より楽しむことができます。石段を一段一段登ると、それに伴い景色も少しずつ変わってきます。
また、滝を楽しむ時は、以下の三点がポイントと言われています。
「見る」滝が崖から流れ落ち、まるで絶壁の前に掛けている一枚白い錦のように見えます。崖の下の淵に落ちる瞬間は滝の生命が最も輝かしいと感じることができます。その時、水の簾からきらきらと輝いている真珠のような雫が空に飛び出し、山と水がお互いに融合していく風景が神秘的な雰囲気を感じさせます。
「聞く」水流が緑の淵で轟き、世界に自らの生命を通して、偉大的な創作を展開します。その響きが生命に対して、最も美しく雄大で、自らの心を解放することができます。目を閉じ、耳を澄ますと、その美しい音色を聞くことができます。
「滝と心からのコミュニケーション」水は山に生命を与え、山は水に精神を与えます。山と水は分かつことのできないものです。特に古領の紅葉は火のような熱意を感じさせると同時に、滝との融合で季節の美しさを表現し、滝が古領の魂のあでやかな舞、紅葉は古領の精美な成熟された果実と言われています。この地の山と水は体と血のように、人間の心身と同じく、生命の輝きを放っています。