象鼻山
象鼻山は漓江とその支流である桃花江の合流点にあります。象が鼻を伸ばして水を飲んでいるような姿から名付けられました。水面からの高さは55m、全長108m、幅100m、3.6億年前の海低沈積岩による巨大な象です。象鼻山は唐時代には、すでに有名な観光地として知られていました。現在では桂林山水のシンボルとして親しまれています。公園内では美しい山水風景の中に、多くの文化遺産を見ることができます。
次に主な見どころをご紹介します。
1. 水月洞
洞窟のドームが川面に映ると美しい満月のようにみえることから、水月洞と呼ばれています。宋代の薊北処士の詩「水底に明月有り、水上に明月浮かぶ、水流れるも月去らず、月去るも水なお流れる」は水月洞の景観を描写したものです。辺り一帯が夕日で染まるころから、満月が川面を照らすころにかけて、象鼻山がひときわ美しく映えます。洞窟の壁には南宋時代の石刻が数多く残されています。
2. 象眼岩
象鼻山の山腹にあり正に象の目にあたるところです。2万年前の地下水の河道です。象眼岩から眺めると左に桂林の町並み、右に山水風景が一望できます。
3. 普賢塔
明代初期のラマ式煉瓦造りの塔で、象の背中象鼻山の頂上にあります。塔は高さ約13m、北面には「南無普賢菩薩」と書かれています。遠くから見ると、象の背に刺さった剣の柄のように見えます。
4. 雲峰寺
象鼻山南西側の麓にあり、宋代(1214年)には雲峰軒、清代からは雲峰寺と呼ばれるようになりました。1852年には太平天国の桂林城攻略指揮所となりました。元の建物は煉瓦と木の構造でしたが戦争で破壊され、1979年にコンクリートの建造物に建て直されました。現在は雲峰寺陳列館として、「桂林での太平天国革命」や「桂林出土文物」などの資料が展示されています。