歌仙劉三姐

歌仙・劉三姐の三大ポイント
1.映画『劉三姐』を演じた黄婉秋とその娘、孫娘が三代に渡り同舞台に出演
2.濃密した広西少数民族の風情溢れる歌舞展示
3.公演地となる広西省立芸術館は黄婉秋が初めて演じた舞台

歌仙・劉三姐とは、広西チワン族自治区の中で知らない人はいないほど有名である。生まれは唐朝時代(618~907年)中宋年代、広西(中国南部)チワン族、本名は劉三妹で、広西柳江流域において優秀な実力派民謡歌手として活躍した。三妹は歌唱力だけではなく、その容姿も美しく、天性の麗質と聡明さを兼ね備え、どんな言葉も学ぶことなく見るだけで習得することができたといわれる。三妹が17歳の時、デュエットを行った際に一人の俊英な青年歌手と出会った。二人は歌の最中、意気投合し、心惹かれあうようになり、一生の愛を誓い合った。しかし、その幸せは長続きせず、村のある悪人が三妹を狙い始め、三妹と青年の関係に激昂し三妹を奪い去ることを計画していた。ある月の白く光る夜、三妹と青年が河辺の岩の上で月を見ながら語り合っていた時、突然周囲で炎が灯り、声が沸き起こり、村の悪人がやって来た。二人は山中をさまよい、河のほとりまで辿り着き、窮地に陥ってしまった。その時、二人は生も死も共にいることを決意し、現世だけではなく来世でも一緒になることを誓った。そして、手を繋ぎ、身を寄せ合ったまま河に身を投げ、波の中に消えていった。
人々がこの民謡歌手をしのび、毎年三月三日にその河辺で歌唱コンテストを開催し『劉三姐』を悼んでいる。歌仙・劉三姐の故郷である広西『歌海』の誉れ、チワン族が持つ美と愛、知恵と才能の化身、それが劉三姐であるといえる。さらに、1961年、映画『劉三姐』が公開され、現在でも評価は衰えることなく、中国でも現在までで最高の来客率を誇る作品となっており、香港、マカオ及び東南アジアでは「山歌片王」、各国映画評論家からは「世界民歌之王」と称され、主演の黄婉秋は中国映画100年祭典、映画『劉三姐』公開45周年、黄婉秋のデビュー50周年などでも、中国著名俳優として有名になり、世界中から「歌仙・劉三姐」として広く認知された。斬新に繰り広げられる彼女の無限大の芸術的生命力が雄大で美しい民族歴史の詩歌舞台劇『歌仙・劉三姐』の古の神秘を持つチワン族の民俗風情を生み出している。