訾洲公園
訾洲は桂林市内、漓江の東岸に位置し、象鼻山と河を隔て向かい合っています。また、訾洲河と漓江が合流してできた中洲でもあり、初めて公園として開発された中洲でもあります。公園内は竹林が群れを成し、果樹が青々と茂り、その林の間に民家が隠れるように立っています。雨季になると雲と霧が多く発生し、民家や林が薄い絹に覆われるように包まれ、その景観は昔から「訾洲霧雨」と称され、桂林の八大景勝地の一つとされています。訾洲公園は桂林市政府が科学的に漓江の自然環境を保護する目的で建設されています。訾洲の上流は元々の地形に合わせ洪水を防ぐために、大きい芝生と観葉植物を主として、下流は生態回復のために設計されています。そして、訾洲河両岸の自然景観と生態環境を改善し、両岸に密生する良好な湿原景観を形成し、公園の生態保育地となっています。現在では市民の憩いの場所であり、観光・レジャーとして用いられる場所でもあります。
「春の花、夏の陰、秋の色、冬の緑」という四季折々の風景が訾州植物景観を形成する元素となっています。常緑植物と落葉植物、小高木と低木等、植物の多様な原則に従い四季の変化が明確に表現されています。公園内の植物の種類は、春にツツジや桃の花、夏にハクモクレン、サルスベリ、秋に金木犀の花や紅楓、冬に青竹、紅梅といった景観が展開され、まさに「春の花は色鮮やかで美しく、夏の木々は青々と茂り、秋の色は煌びやかで甘い香りが漂い、冬の樹木が密生する」の言葉通りの景観特色で、整備された生態環境と多様性に富んだ造園理念を表現しています。訾州公園は自然だけでなく歴史や文化も内包しており、歴代の著名人が残した詩や詞、書画及び現代の国内外の人々が桂林を賛美した言葉が展示されています。また、園内には各種施設や既存の天然プールも開放しており、夏には多くの人が訪れ、賑わいを見せています。