哈素海

 哈素海は呼和浩特市から西に70キロ離れた土黙特左旗に位置しています。哈素海はもともと形のよく変わる小さな天然湖であり、あまり注目されたり利用されたりしなかったのでした。あるいは古い黄河が川底を変えた後、取り残された「御泊児」(小さい水泊りの意味)とも呼ばれました。


 現在の哈素海は面積がやく29、7平方キロキロメートルに達し、平均水深が1、7mあり、最も深い所が3mあります。すでに呼和浩特市における生態系の優れた場所になり人々に親しまれています。  1962年に人工による用水路が出来てから黄河の水を初めて導入できるようになりました。それまで不確定の状態にあった哈素海は水量の調整ができる湖に変身しています。人工の力を頼りにして初めていつも枯れてしまう運命に強いられた哈素海の幕が閉じました。そのために哈素海は半分は天然的であり、半分は人工的であると言えます。


 哈素海の「哈素」はモンゴル語であり、「青い湖」の意味です。「塞外の西湖」と称される哈素海は景色が美しい淡水湖として去る70年代から引く続きダムや水揚げダムを増築し、貯水能力がますます高められるようになりました。周辺にある田圃への灌漑が実現されたばかりではなく魚の養殖や観光開発にも積極的に取り組んでいます。


 湖水に淡水魚の養殖に欠かせない様々な栄養成分があるので草魚、レンギョ、鯉、鮒、エビなどが多く養殖されています。湖面は水蒸気がいつも立ち込めていてあたかもうっすらと見える風景画のようです。そして湖水に果てしなく広がっているのがうっそうと生い茂る芦の草であり、そよ風に靡く風情が満点であることから「塞外の西湖」という名前がありました。芦の叢の中にいろいろと野鳥が生息していて鳥の観賞にも向いています。観光客が遊覧船に乗り、取りたての湖の魚を食べながら周りの美しい生態を楽しむことができます。地元政府が観光開発に必要な旅館や施設などの建設を進める同時にいろいろな観光コースも企画しています。


 哈素海は京包鉄道と110国道沿いにあることからアクセスが大変便利です。包頭市からも呼和浩特市からも定期バスで1時間ほどで行くことができます。一年のベストシーズンが7月から8月までとなります。哈素海は呼和浩特市の有名な観光景勝地に発展しつつあります。