内モンゴル自治区の美食

   内モンゴル自治区は長い歴史の影響や地元で調達する豊富な食材を利用することができます。様々な地方色豊かな料理や食べ物が工夫され、地元の人や観光客の食卓を賑わしています。これから、自治区の特別料理を紹介させていただきます。

 

1、羊の足の丸焼き

   この料理が呼倫貝尓地区の特別料理です。まず羊のモモをきれいに洗っておきます。それから人参やセロリ、葱、生姜、トマトなどを入れます。最後に味醂や胡椒、醤油、塩、出汁などで作った調味料を懸けてオーブンに入れて4時間かけて焼きます。出来てから小塊に捌きます。出来上がりは色が赤くて艶もあり、香りや味も上乗です。

 

2、羊の丸焼き

   この料理は呼倫貝尓地区で大事な客をもてなす時や祭祀活動、盛大な祭日を祝う時に食べる料理です。まず、羊を潰しておきます。内臓などをきれいに捌いてから調味料を詰めてオーブンに入れて焼きます。

 

3、魚尽くし

   呼倫湖で捕れた淡水魚(鯉、鮒、連魚など)や海老などを使い、合わせて120種にも上る魚の料理を造ることができます。

 

4、手掴み肉

   呼倫貝尓草原で生活するモンゴル族やオウンク族、ダオール族などの遊牧民族が定着した伝統的食べ物です。即ち手で掴んで食べる肉のことです。羊や牛、駱駝などの肉を使い手掴み肉を作ることができます。手掴み肉をもって大事な客を持成すことは地元の昔からのしきたりなのです。呼倫貝尓草原に行って手掴み肉を食べないとモンゴル草原にいった意味がないほど有名な食べ物となっています。

 

5、マトンのしゃぶしゃぶ

   元代に起源とされるマトンのしゃぶしゃぶは上質な大尾綿羊の肉を厳選して薄切りにしておきます。それから沸騰した鍋に入れてさっと煮て食べます。これに欠かせない薬味があります。原料としてゴマや、豆腐乳、ニラの花、ネギ、生姜、ソースなどが数えることができます。

 

6、チンギスハン鉄板焼き

   話によるとチンギスハンの大好物として伝えられたものだったそうです。モンゴルから中央アジア、南ロシヤなどに広がり、とうとう日本まで流行したほど全世界を風靡しました。

 

7、奶茶(ミルクティー)


  モンゴル族ならではの飲み物です。ふつう、お茶とミルクで煮て出来上がります。飲む前に少し塩を入れてから飲む習慣です。普段飲んでいるミルクティーとは違い、より優しい味がしており、とても美味しいと思われています。


8、牛の尾の醤油煮

   節ごとで切った牛の尾を沸騰したお湯を通してから、まず鍋に入れて油で炒めておきます。それから八角、葱、生姜、大蒜などを入れて炒めます。そのあと、アマ味噌に、味醂、醤油、塩、肉桂、砂糖、鶏肉のスープンなどを入れて煮込みます。それからどんぶりに入れ替えして、蒸篭で蒸します。それからサラダ油で冬のタケノコを炒めて味醂、醤油、味の素、澱粉などでアンを作ります。最後に蒸し済みの牛の尾にあんかけすればよいです。


9、薫鶏(燻製にした鶏肉)

  薫鶏は錦山の伝統的食べ物であり、歴史も長いです。薫鶏は見た目もきれいばかりではなく、味も美味しくてお酒のおつまみやお土産に一番適しています。


10、牛のアキレス腱の醤油煮

   この料理がかねてから宴会に出す上質の料理として親しまれています。歴史が長いうえ、食べる食感もあっさりしていてナマコよりも食感がいいとされます。


11、「改刀肉」

   豚肉とタケノコを千切りにして炒めます。出汁としてキノコのスープや鶏肉のスープ、醤油、紹興酒、胡麻油などを入れて炒めます。出来上がると、色が黄色くなり、ピラミッドのように見えるだけではなく、味も濃厚で美味しいです。


12、羊の臓物のスープ

   この料理は阿拉善地区の料理としてよく知られています。羊の頭や各種の臓物などをきれいに洗い、よく煮込んでから、千切りにしておきます。それからそのスープに入れ直します。具として葱や生姜、大蒜、唐辛子、味の素、コリアンダーなどを入れて出来上がります。


13、マトンの煮込み

   この料理は阿拉善地区の名物料理です。地元の子羊の肉を角切りにして少量の醤油や調味料を入れて味漬けにします。20分間で蒸篭に出して蒸します。


14、「ヘラジカの鼻の肉」の醤油煮

   ヘラジカは大興安嶺地区に生息する体の強大な鹿の一種で、鼻の肉が柔らかくて蛋白質が多く含まれるので、地元の山の幸の一つとして好まれています。「ヘラジカの鼻の肉」を醤油にして地元の八大名物料理に含まれます。


15、「羊背子」

   この料理がモンゴル族の大好物のうえ、貴重な料理として祭祀や結婚式、年寄りの誕生日の時だけに食べるものです。丸ごとの羊を七つの部分に捌き、尾を残したままで鍋に入れ、塩を入れて煮込みます。出来上がると大皿に羊の形に模って載せます。それぞれモンゴル刀で切って食べます。


16、呼和浩特市のシューマイ

   呼和浩特市の特別料理で、歴史が長いです。羊の餡で作ったシューマイを食べて初めて呼和浩特市に行ったことになると言われます。


17、克旗燕麦

   モンゴル自治区北部で採れた燕麦は豊富な脂肪や蛋白質が含まれており、ヌードルや蒸しパンなどにすることができます。美味しくて栄養価値が高いです。


18、馬奶酒


   ミルクを発酵させて造ったお酒のことです。歴史が長くて記載によるとチンギスハンの妻が最初に造ったものだと言われています。各種のビタミン剤や18種のアミノ酸が含まれ、普通服薬としても利用されています。大事な客を招待する時に用意するものです。

 

19、ミルク豆腐

   内モンゴル族の家庭に常時に準備する食べ物で、色が白くて香りが芳しくて豆腐にように見えます。

 

20、モンゴル式の餡入り煎餅

   明の末期から始まったとされ、牛や羊の肉を餡にして造ります。餡の味が新鮮で、食べるとしゃきしゃきとした食感です。