内モンゴル自治区の特産物

   内モンゴル自治区は面積が広くて物産も豊富です。域内に繁殖する経済的価値のある植物が600種にも上ると言われます。その中でバシクルモン、蘆など70種にも上る繊維植物が製紙や縄結び、人造綿に欠かせない原料とされます。はしばみ、山杏、文冠果、赤豆などは良質な食油とワインの原料です。橡の実、棗など50種以上の植物に澱粉も多く含まれており、春雨や粉などに加工できます。内モンゴルがまた貴重な漢方薬の生産基地です。今まで500種余りの漢方薬が栽培されます。中で中国の「国薬」と言われる甘草、元気の増強に効く黄芪(キバナオオギ)、「中国の大地の霊」と言われるニクジュウヨウなどの以外に、赤芍、マオウ、キッキョウ、チモ、サイコ、オケラ、オンジ等の十数種の薬草が採れます。野獣類と言えば雁や鴨、雉など以外、テンヤ鹿、オオジカなども多く生息しています。特に「オオジカの鼻、熊の手、鹿の尾」とは大興安嶺の三大珍味と言われています。さらに内モンゴルが牛や羊、馬、駱駝の産地であり、駱駝の瘤(胃袋)、牛の鞭(ペニス)、牛黄、馬宝(漢方の一種)も出産しています。黄河でも捕れる有名な鯉や河套平野のメロン、中華麦飯石、珍しい巴林彩石など枚挙にいとまがありません。


1、発菜

   野生のエンジュモ科の藻の一種であり、乾燥すると黒い髪の毛のようになります。栄養価値が高いと言われ、料理の副食品にしても医薬品にしても使われています。特に高血圧や婦人病に効くとされます。内モンゴル自治区は発菜の主な産地であり、年間約2、5~三万キロほど出産できるとします。

 

2、蕨

   主に赤峰市や興安盟、錫林郭勒盟周辺で出産して栄養価値も高くて人気があります。

 

3、モウコシメジ

   内モンゴル自治区が色様々な食用キノコの産地であり、年間50万キログラムほどが出荷できます。食感が柔らかくて味も新鮮で美味しいです。

 

4、黒木耳

   主に呼倫貝尓盟や大興安嶺周辺で採れるものです。黒木耳は強い粘着力があるから、塵やほこりの除去に効くと思われるから、冶金や炭鉱、国防工業、紡績工業および理髪業に従事する従業員の保健用品として広く使われています。内モンゴル地区で年間70万トン以上の産出ができるとします。

 

5、猴頭菇(山伏茸)

   クヌギの木に寄生して出たばかりの時に乳白色ですが、乾燥させてから黄色くなります。形が猿の頭のように見えることからこう呼ばれました。貴重な漢方薬としても機能されます。主に大興安嶺地区に繁殖します。

 

6、黄花菜(百合の花の一種)

   多年生植物であり、黄色を呈しており、柔らかい部分が野菜やスープンにすることができます。副食品や干物の中で重要な位置を占めています。内モンゴルは年間100万キロほど出産していて全国に出荷しています。

 

7、肉蓯蓉(ニクジュウヨウ)

   漢方薬の一種で、強壮や補正剤として使われます。「砂漠の人参」とも呼ばれて主に阿拉善盟で採れます。

 

8、沙棘(サージ)

   サージは内モンゴル自治区に生えている木の実であり、柔らかい部分には薬剤となる貴重な油を含んでいます。沙棘の油は、皮膚の火傷、胃潰瘍、動脈硬化、女性病、ガンの拡大抑制に効くとされます。このほか、ジュース、ワイン、ジャムを生産したり、化粧品の材料として利用することができます。

 

9、麻黄(マオウ)

   貴重な漢方薬として用いられます。マオウの乾燥した茎・枝は発汗・鎮咳・去痰作用があり,呼吸困難・悪寒・疼痛などに効くとされます。麻黄の根元は,汗止め剤として使われます。内モンゴル自治区はエフェドリンの生産量が中国一となっています。

 

10、甘草

   甘草は矢張りきちょうな漢方薬として用いられます。せき止め・鎮痛・去痰剤として利用されます。甘草は内モンゴル自治区の主な物産であり、全国的に二番目の産出を誇っています。

 

11、 松茸

   主に大興安嶺で採れていて味が良くて栄養価値も高いです。名高い食用菌でもあるうえ、がんの予防にも役に立つと言われます。

 

12、ブルーベリー

   内モンゴル自治区の特産です。大興安嶺一帯に生えていて皮が薄い代わりに水分が多く含まれています。味が酸っぱくて美味しいです。年間750万キロほどの出産ができます。

 

13、黄芪(キバナオウギ)

   多年生植物であり、根が長くて漢方薬に使われます。各種の病気に効くとされ、漢方医学では「薬聖」とも呼ばれます。内モンゴル自治区の広範囲で栽培され、国内外に販売されています。

 

14、アーモンド

   山杏子の実であり、中国の伝統的商品として外国に輸出しています。工業用原料としても広く使われています。

 

15、黒瓜種

   内モンゴル自治区産の黒瓜種は蛋白質や脂肪、ビタミン剤などが多く含まれており、栄養価値も高いです。各種のケーキや月餅などを作る付属品として用いられます。毎年外国に輸出されるのが50万キロにも上ります。

 

16、燕麦

   内門ごり自治区の西部に分布しており、夏場の燕麦と秋の燕麦とに分かれています。燕麦が穀物の中で一番蛋白質が多く含まれ、人体に欠かせない8種のアミノ酸もあります。栄養価値が高いうえ、寒さにも強いから「西部の宝物」と称されます。糖分が少なく、蛋白質が多いから、糖尿病の患者にも向いています。

 

17、河套蜜瓜

    巴彦淖尓盟地区の名産です。外観が黄色、または赤色をしてしゃきしゃきとした口触りです。水分が多くて甘くて梨、林檎、バナナなどの味がします。中国の大都市ばかりではなく香港にも出荷しています。

 

18、赤豆

   赤豆は主に大興安嶺に出産していて葡萄糖やアミノ酸などは多く含まれているから、お酒の醸造にうってつけの原料とされます。また赤豆がお茶のように飲むと利尿解毒などにも効きます。

 

19、枸杞の実

   内モンゴル自治区の赤峰市や伊克昭盟、河套平野などに出産していて貴重な漢方薬として用いられます。

 

20、絨毯

  内モンゴル自治区の絨毯が約50年の歴史があり、上質なウールで紡績されています。図案が伝統的なデザインで構成されて人気が集まっています。

 

21、タルバカン(マーモット)の毛皮

   海拉尓、満州里、烏蘭浩特、錫林郭勒盟などで採れます。上質なミンクのコートの原料として使われています。

 

22、麝香

   主に大興安嶺一帯で採れるもっとも貴重な漢方薬の原料として昔から珍重されてきました。