ジョカン寺(大昭寺)
ジョカン寺はラサ市旧市街区の中心にあり、7世紀中頃に創建された最も古いチベット仏教の寺院の一つです。千年以上の歴史を持つジョカン寺はポタラ宮と共にチベット族にとって重要な宗教活動の場であり、チベットだけでなく青海や内モンゴルからラサを目指す巡礼者も多く、まずジョカン寺で五体投地を繰り返し祈りを捧げます。2000年にはポタラ宮歴史地区として世界文化遺産に追加登録されました。
ジョカン寺は4階建てで金の斗拱の屋根は典型的な漢民族様式、彫刻された楼や梁はチベット様式、正殿の軒の下に並べられている103個の木造彫刻の獣やスフィンクスはネパールやインドの様式となっています。また、寺院内には約1000mに達するチベット壁画「文成姫入域図」と「ジョカン寺建築図」、チベット仏教ゲルク派に祭られている2枚の明刺繍のタンカがあります。