シュプセ・アニゴンパ(雄色寺)
チュシュ県北東部に位置する山、カンリ・トゥカル(5336m)にあるチベット最大の尼僧院。
12世紀に女性行者マくち・ラプドゥンがカンリ・トゥカルに修行地を開き、その中腹に寺院を建立したのが僧院の始まり。当初はシャンパ?カギュ派の寺院であったが、14世紀に入り、二ンマ派の高僧ロンチェン・ラプジャムが東チベットからこの地に修行に訪れてからは、二ンマ派寺院となった。彼はこの地でグル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)が埋蔵した書物を発見したといわれており、現在、その書物は二ンマ派の重要な経典となっている。
非常に景観が素晴らしく、トレッキングコースとしては秀逸。山麓の駐車場をスタートして、シュプセ・アニゴンパを経由して水源まで行き、スタート地点まで戻ってくるコースが一般的(5~6時間)。