吉祥天母祭
吉祥天母祭はチベット暦10月15日に行われるチベット宗教の祝日の一つで、木如寺の全僧侶がラサの大昭寺(ジョカン寺)の護法王尊吉祥天女を崇めるための盛大なイベントです。僧侶たちは14日の夜に天母像を釈迦如来を祭った仏殿に迎え、釈迦如来と向き合うように安置されます。15日の早朝、朝日が昇ると僧侶たちが頭に天母像を載せたままラサの八角街を訪れ、それを見た人々は天母像にハタ-(仏への敬意の証明として人に贈る赤・白・黄・藍などの帯状の絹布)を供えます。祝日の儀式が終わると、ジョガン寺に戻り天母像を元の玉座に戻します。この祝日は女性たちの関心が特に高く、「仙女祭」とも言われています。そのため、当日女性たちはおしゃれに着飾り、天母像の前に線香をあげて幸福と好運を祈願します。