チベット仮面
チベット仮面はチベット語の中で「バ」と言われ、宗教芸術を起源とした工芸品として民間伝統の芝居に用いられ、人々の生活の中で娯楽や労働と大きな関りがあります。仮面は紙と布を張り合わせたものが大部分を占めますが、牛皮革製、鉄製、木製のものもあります。仮面の表情は動物的で、口を開き、牙があり、舌が見えているものが多く、頭上にいただいた5つの髑髏は人間の五罪「貪欲・妬み・愚かさ・幼稚さ・欲情」に対する克服の象徴と言われています。毎年、重要な宗教行事においてチベット仏教の寺院では仮面をつけて教理を伝える「「チャムの踊り」(跳神)」が行なわれています。