宝塔山
宝塔山は自然景観と人文景観が融合し、歴史文物と革命旧跡が一つとなった観光名所です。延安市区の東南に位置し、山の高さは1135.5m、敷地面積は36万㎡です。山内には様々な樹木があり、空気が澄み夏でも市内より3・4度低いので、避暑地として最適な場所です。
山の頂上では重要文化財である延安宝塔の他にも宋の時代に懸崖に施した彫刻や明の時代に鋳造された鐘、清の時代に建て直された「嘉嶺書院記」石碑、範公井、峰火台、古城壁など文物古跡が残されています。宋の時代から多くの将領が宝塔山で駐屯兵して国土を防衛しました。また、明清時代に数多くの廟宇がここで建てられました。近代になると延安は中国国内でも有名な観光地として、国内外の多くの観光客を迎え入れています。また、周恩来、江澤民、李鵬といった国家指導者も宝塔山を視察したことがあります。
宝塔は唐の時代に建造され、高さ44mの9階造り、八角煉瓦で造られています。塔内には階段があり、塔の頂上まで登ると延安市全景を眺めることができます。中共中央が延安に進駐した後、宝塔山は延安市及び革命聖地の象徴となっています。塔の隣には明の時代に鋳造された一つの鐘があり、かつては報時器や警鐘として利用されていました。また、山の懸崖には完璧に保存された全長260mの貴重な彫刻があります