張家界は中国湖南省西北部に位置し、総面積が9653平方キロメートルで、総人口が170万人(2013年)あります。少数民族集落地の張家界には77.19%もの少数民族が住んでおり、ミャオ族やトウちゃ族が主です。
張家界は中亜熱帯山原モンスーン湿潤気候に属し、四季がはっきりとしており、年平均気温が17℃、年平均降水量が1400ミリです。
張家界は武陵源観光の起点となる町です。武陵源は張家界国家森林公園、天子山自然保護区、索渓峪自然保護区の三つの景観から構成されています。砂岩群の創り出すその絶景と、生態系が維持された原始林により世界自然遺産に登録されています。
3103本もの石英砂岩の石柱が林立し、幽玄かつ壮大な奇観が見る者を圧倒します。奇岩怪樹や雲海も見られ、そのまま山水画になりそうな風景です。また、昔のままの自然が残されたこの地域では、土家族や苗族など17の少数民族が暮らしています。
主な観光コースは、ロープウエイや石畳などが整備された精品コース、張家界国家森林公園の黄石寨・金鞭渓、天子山自然保護区の天子山・袁家界、索渓峪自然保護区の宝峰湖・黄龍洞などがあります。また、九天洞、茅岩洞を巡る張家界西部の遊覧コースや市街地にある風情園、秀華山館、普光仏寺なども見どころです。更に余裕があれば、切り立った崖の上のわずかなスペースに耕された水田、空中田園なども一興かと思います。