玉門関

 玉門関は、陽関と並び西域・天山南路へ通ずる重要な関門でした。古来より異民族との攻防の地として、漢詩にもよく詠まれています。唐代の詩人・李白の、「漢は下る白登の道。胡は伺う青海の海。由来征戦の地。見ず人の還る・・・」という詩が有名です。玉門関はシルクと玉石の交易の場としても栄えましたが、今は城壁だけが残っています。玉門関を守る屯田兵たちの食物倉庫、河倉故城や漢代長城遺跡と共に、古代シルクロードの盛衰が偲ばれます。