南海神廟
南海神廟は“波羅廟”及び“東廟”とも言われており、広州市黄浦区廟頭村に位置しています。紀元前594年に初めて建てられ、今までおよそ1400年の歴史を持っています。中国歴代の皇帝が海を祭る場所であり、神廟の総面積はおよそ3万平方メートルであり、中軸線には南から北に順に牌坊、頭門、儀門、礼亭、大殿と昭霊宮が位置し、両側には廊下があります。典型的な中国伝統的廟建物です。西南の章丘崗にて“浴日亭”があり、昔、海の日の出を見るところであり、宋元時代は羊城八景の初景の「扶ハク風呂日」です。
南海神廟は中国四大神廟の中で唯一保存された規模が最大で、最も完備した海神廟です。対外交通貿易の中で重要な役割をしており、古代海上シルクロード発祥の地の一つです。隋と唐代以来、歴代の皇帝は官吏を南シナ海の神殿に派遣し祭りを行い、多くの貴重な石碑を残しました。南海神廟に唐代の碑が一つ、宋代の碑が11、元代の碑が10つ、明代の碑が26、清代の碑が21、それに、宋代の蘇軾、明代の陳白沙、清代の裘行簡などの歴代名人の詩歌石刻は16種類も残されています。“南方碑林”と呼ばれています。
毎年旧暦の三月にこちらで行われる南海の神を祭る伝統的な祭り“波羅誕”は“国家級非物質文化遺産名禄”に登録されました。
2010年、南海神廟は“国家AAAA級旅遊景区”に選ばれ、2013年に中国国務院に公布された第7陣の“全国重点文物保護単位”となりました。