広州博物館(鎮海楼)
越秀公園内にある5層の建物の1階から4階までを利用した博物館。五層楼とも呼ばれている。
鎮海楼は1380年(明の時代)越秀山の頂上に広州城の城楼として建てられたもの。1929年に博物館として創設されています。
広州のシンボル的建築物の1つで、省指定の文化財。
高さは25メートルで、長方形を呈し、幅は31メートル、深さは16メートル。下2層の壁は赤砂岩を積み重ねたもので、3層以上はレンガ壁。外壁は上にいくほど徐々に狭くなっており、庇が二重の5層建て。緑の琉璃瓦に覆われ、棟には大亀や魚、花の文様などが彩色漆で描かれている。壁は朱色、瓦は緑色で、実に壮観。「広東省南部の絶景」と呼ばれるゆえんだ。壮大な鎮海楼は古今を通じて「広州8大景勝地」の1つでもあった。
かつてここから望むことのできた大海原を鎮めるようにという願いから、鎮海楼の名がつけられた。広東省の先史時代から近代までの歴史的遺産の数々を、年代順に陳列している。中でも、殷・周時代の銅器は大部分が容庚氏旧蔵のもの。また、漢代の墓から発掘された銅鏡、銅器、瓦製明器なども数多く展示されている。