延安観光

延安は中国陝西省北部の黄土高原中部に、省都・西安から371kmに位置します。総面積は3.7万平方キロメートル、総人口は約223万人(2014年)で、延安市は1区12県で構成されています。

延安の気候は高原大陸性季節風気候に属し、年間平均気温は9.2℃、1月の平均気温は5.5℃、7月の平均温度は23.1℃です。降水量は少なく、年間平均約500mmで、最も多い7月でも112.1㎜に留まり、植生や土壌の発達も不足し、農業生産には不利な条件が多く存在します。延安の地勢は西北高、東南低で、平均海抜約1000m、北部の峡谷面積は総面積の72%を占めています。

延安は5000年の歴史を持つ文化都市で、「人類の先祖」と言われる軒轅黄帝の御陵が橋山の頂上に建造されており、古代においては北方異民族の居住地となっていました。延安県は隋の時代に現在の延長県の地に置かれ、延河一帯の平安を願い、命名されました。近代においては中国革命の「革命聖地」としても知られています。また、窑洞ヤオトン(穴居)など黄土高原地帯特有の生活様式がよく見られます。

延安の主な観光ポイントは千仏寺石窟、黄帝陵、石泓寺石窟などの史跡や革命聖地として棗園、延安革命記念館、宝塔山、自然景観の口瀑布などがあります。