ウルムチ南山風景区
南山風景区はウルムチ県、ヨーロアジアの奥地、極めて乾燥なエリアに位置しています。氷雪景観、蒼蒼たる原生林、珍しい岩、快適な気候、高山牧場風景、濃厚な少数民族風情などを主な特色とし、現代人文景観を示す省級風景名勝地です。聳え立つ雪山、連綿起伏する山々、生い茂ったジャングル、色とりどりの野の花、さらさらと流れる小川…理想的な避暑地と観光地として広く知られています。最も有名な観光地は西白楊溝、後峡、甘溝、灯草溝、水西溝、廟尓溝、板房溝などがあげられます。
唐代の南山は有名な狩猟区であり、清代に至ると牧場となりました。清代から避暑観光地として利用されてきます。新中国成立の初期、開発にあまり力を入れなかったが、美しい景色は多くの観光客を引き付けていました。1989年、南山風景区は自治区級風景名勝地と認定されていました。
代表的な観光スポット:
三峰畳影??苜蓿台
苜蓿台風景区は南郊の托里郷にあり、ウルムチから55キロ離れています。海抜は2020メートル、面積は3平方キロあり、山頂にある草地です。風景区の三面は連綿起伏する山々です。緑の草地は群山に抱かれています。見渡すると、積み重なった山々が見え、爽やかな風が吹いたら、松林が波のように起伏し、町の景色がうっすらと見えます。風景区に生い茂った草、咲き乱れた野花が広がっており、一枚巨大の色鮮やかな錦のように山々の間に敷かれています。春から秋まで、黄色、紫、水色、赤、白…十数種の野花は咲き誇り、小川はさらさらと流れ、美しい景色を見せています。鹿、猪、タルバガンなどの野生動物は原生林と草地の間を出没し、至るところで原始風情を物語っており、観光客の心を訴えています。群山の中に聳え立った三つの峰がきわめて目立っており、神秘的な姿を見せてくれます。「三峰畳影」と名付けられています。
白楊飛瀑―西白楊溝
西白楊溝風景区はウルムチ市南郊の天格尓峰の北麓にあたり、市内から58キロ離れています。、面積は612..52ヘクタールであり、昔から有名な避暑地として知られています。峡谷の中に鬱蒼たるポプラ原生林があることに因んでこういう名前を付けたそうです。域内の連綿起伏する山々は緑の松林に覆われ、小川は重なり合う怪石の間をさらさらと曲がりくねって流れ、別荘とフェルトテントは原生林と草地の中に点在し、野趣を溢れています。
峡谷の中に高さ70メートルもある絶壁から流れ落ちる滝は一枚大きい白い紗のように空に掛かっており、速い流れは石に叩き、奇麗な虹がうっすらと見え、素晴らしい景色に目を見張ります。
20世紀5、60年代から、鄧小平、朱徳、劉少奇など有名な革命家は次々と考査に来ていました。現在、風景区にレジャー別荘、ホテル、フェルトテント、モンゴルテントなどが建てられ、設備がよく整えています。毎年、数十万人の観光客は訪れています。
幽谷翠煙―東白楊溝
東白楊溝風景区はウルムチ市南郊の板房溝にあり、市内から56キロ離れています。面積は334.4ヘクタールです。域内の群峰は聳え立ち、古樹は天に聳え、蒼蒼たるジャングル、芳しい香りを放つ草、さらさらと山の中を曲がりくねって流れる小川…大自然の息が感じてくれます。小雨がばらつく時に、薄絹のような霧は原生林の上に漂い、夢幻の仙人境に入った錯覚に陥っています。時折に、雨明けの日の出が見られ、霧が立ち込め、霞がたなびき、絵のような素晴らしい景色を見せてくれます。
東白楊溝の中に隠れている緑野山荘はうっすらと見え、神秘的なムードを漂っています。「天下一の山荘」と称され、新疆自然風景区における唯一の三つ星ホテルであり、サービスがよく、施設が整えています。
牧野菊香―菊花台
菊花台風景区はウルムチ市南郊の甘溝郷にあり、市内から50キロくらい離れています。海抜は2000-2400メートル、面積は約500ヘクタール、緩やかな坂にある沖積扇状メサです。小川は峡谷のそこを蜿蜒として流れ、北側は蒼蒼たる松林、南側は青い草地が広がっています。幅広く緩やかなメサは一面の金色い菊花に覆われ、上に放牧する牛羊の群れは遠くから眺めると、宛も黄色い絨毯の上に遊び戯れる蝶々の如くです。格別な風景を生み出してます。ここで散歩すると、東晋詩人陶淵明の名句「東垣の下で菊を摘み、悠然と南山が見え」の境地に入ったようです。