新疆ウイグル自治区の交通

   新疆ウイグル族自治区は、交通のネットワークの整備を推進することにより、地域の経済の活性化を図ることにつながりました。しかも交通整備を投資環境への改善を「重点の中の重点」に位置づけにしています。地域の経済を発展させると同時に農民や放牧民の生活の向上を目指して取り組んでいます。その努力の成果として初期段階の目標が達成されており、鉄道や国道、航空などから構成された交通網が確立されるようになりました。それで中国の西部における大開発のために力強いインフラ整備としての基礎を固めることになりました。

1、国道などの道路のについて

   新疆ウイグル族自治区は面積が広くて160万平方キロメートルに達し、中國の国土面積の1∕6に当たることから、道路による運輸がきわめて重要な位置を占めています。2007年までに新疆ウイグル族自治区は国道が整備された距離が33484キロメートルに達し、1978年の時より40、6﹪増えました。内訳として国道が7本あり、全長8824キロになっています。国道の中で321国道が特に注目されています。上海から西にかけて中国の東西をまたがる321国道が西の終点であるホルゴス玄関までつながっています。そのため中国ではなく国際的にも戦略的にも重要な地位もあると認められています。省道が62本あり、全長6847キロに達しています。そして県道が561本あり、全長が11413キロメートルに上っています。郷道が332本で全長2676キロになりました。このほか、各種の専用道路が122本も数えられ全長が3724キロメートルにもなっています。更に四車線による高速道路は170キロメートルに開通されています。


   1998年に開通された吐(トルファン市)―――烏(ウルムチ)―――大(大黄山)の高級道路及び2000年11月に完成した烏(ウルムチ市)―――奎(奎屯市)高速道路は新疆ウイグル族自治区における道路建設は新しいステップに上がったとこを意味することになりました。これらの道路による乗客の輸送量が新疆全体の95、8﹪を占めており、貨物輸送量の83、3﹪を占めると言えます。既にウルムチ市を中心にする国道や省道による幹線道路の交通網は形成されました。そして東に甘粛省、青海省などに、南にチベット自治区にそして西に西アジア諸国に行ける大変便利な交通網が完備され、広範な地域での物流に大いに役に立っています。現在、新疆ウイグル族自治区が対外的に解放されたAクラスの国道につながる14の門戸は既に44本の自動車による運輸ルートが開通されたことから、中國におけるもっとも定期バスの多い、そして最も距離の長い省(地区)となっています。


   新疆のこれからの30年を見通すビジョンとして2020年に基本的に「Y」字型の幹線道路にする目標が立てられました。この中で「縦3本横3本」というのを骨組みにする交通網はジュンがル盆地やタリム盆地を巡り、天山山脈を横断して各国境地帯の門戸にある経済地区につながるようにしたいと企画しています。


   新疆の「道路網による経済」は力強く「一黒(石油)一白(綿花)」による戦略的経済構図の形成を早めることに寄与し、そして新疆の経済の発展と社会の進歩に大きな役割りを果たすこともできると見込まれています。



2、新疆の鉄道について

   新疆の鉄道網は鉄道部の新疆鉄道局に管理されております。鉄道網は中国の西部に分布し、アジア大陸やヨーロッパ大陸とつながる大事な部分とされています。蘭(蘭州)―――新(新疆)線は新疆と中国内陸部との交通大動脈と考えられており、新疆から内陸に行く唯一の鉄道幹線となるほか、中國北西地区における鉄道網を構成する最も重要な部分となっています。


   1952年5月10日に建設を始めた蘭(蘭州)―――新(新疆)線は1958年7月に、レールを敷設する工事を初めて新疆に入り展開されました。1962年12月にレールの敷設はウルムチ市までに延ばしました。翌年の1963年1月15日に、正式に貨物と乗客の運輸を開始しました。そして蘭(蘭州)―――新(新疆)線の複線が1992年9月16日に正式に建設され、1994年9月16日に全線への敷設を始めまして翌年の1995年6月30日に全線開通されることになりました。


   南彊鉄道は北にトルファン市と繋がり、南に新疆の有名な町である庫尓勒市に通じています。1974年に起工式を始めた南彊鉄道は全長476キロメートルに達し、1984年8月30日に正式な運営を始めることになりました。そして南彊鉄道の西部延長線は1996年9月に工事を開始し、1999年12月に正式に運営されました。南彊鉄道の西部延長線の開通により阿克蘇や克孜勒蘇、カシュガル、兵団農業第一師団、第三師団などの経済の活力を高めてこのあたりの住民の生活や経済活動などに大きな影響を与えることになりました。それだけに各方面における変化をもたらしてくれたと言われています。


   蘭新鉄道の西の部分は「北彊鉄道」とも呼ばれており、東のウルムチ市につながり、西にカザフスタンにもつながるとしています。全長が460キロメートルにもなっています。この線路は1985年5月1日に工事を回復させ、1990年8月にアラー山脈の峠の駅までレールの敷設が完成されました。そして同年9月1日、ウルムチ市からアラー山脈の峠の駅までの全線開通が実現の運びとなりました。同年9月12日に、この蘭新鉄道の西の部分は旧ソビエトの「トルクメン共和国からシベリヤまでの大鉄道にも連結するようになりました。それで第二本目の「アジア――ヨーロッパ大陸ブリッジ」が見事に貫通することになりました。蘭新鉄道の西の部分は年に運輸能力が1000万トンだと設計されていました。1991年7月10日、中国のウルムチ鉄道局は旧ソビエトのアルマアタ鉄道局と臨時的に国際貨物運輸を取り扱う業務を開始しました。1992年6月23日、中国当局はカザフスタン政府と正式に国際乗客を取り扱う業務を締結することになり、そして同年12月1日、更に中国当局はカザフスタン政府と正式に国際貨物運輸業務を取り扱う協定にも調印し、両国間の鉄道による国際業務の拡大に拍車をかけることになりました。


   鐡道運輸は新疆ウイグル族自治区にとってなくてはならない大動脈のように動いています。毎日、ウルムチ市から北京や上海などまでの20対以上の列車が行き来をして人員的に物質的にその移動に多いに利用されています。



3、新疆の航空運輸について

   新疆航空会社は1985年に発足して現在、合わせて21の空港を有しています。その中のウルムチ空港が中国の四つ目の空港に成長しています。ウルムチ空港は今ま で国内の51都市及び六つの国と地域の空港の間に定期便や臨時便が開通しています。中にウルムチ市から、北京、上海、深玔、福州、厦門、海口、大連、青島、済南、西安、鄭州、杭州、武漢、重慶、成都、昆明、張家界、敦煌などと55本の航路が結ばれています。この外にウルムチ市からアルマアタ、ニューシベリヤ、モスクワ、イスラマバード、ビスケックなどの六つの国際航路が既に開通されており、航路の総合距離が14万キロを上回っています。


   上記の空路の開通により新疆は国内の各地と距離が短くなったばかりではなく、世界各地のと距離もだいぶ短くなってきました。国が掲げる西部大開発の流れの中で、新疆の各都市開発に伴う空港の建設は、急ピッチで進めらえています。とうとう国内で民用向きの空港が最も多く、更に航路の最も長い省となっています。


   新疆航空会社が成立して以来、積極的に運輸能力の拡大を図るとして既にイリューシン86型機、ボーイング73型機、ボーイング75型機、ATR72型機などの中遠距離の旅客機が21機導入されています。貨物輸送能力と乗客輸送能力がそれぞれ成立した時より16倍と23倍に増えました。旅客機の全体的性能が改善されたと同時に、乗客に優しいサービスも向上させたことも評判となっています。旅客機の安全運航を確保させるために、現在、設備の一流と言われた旅客機に対するメインテナンスの修理施設が完成されました。そして国内で先端技術レベルを誇る航空管理向きの一次、二次レーダーシステムとメーター式着陸システムを設置しています。更に大型気象観測データシステムと自動天気予報システム、衛星通信システム、全天候飛行できるGPSシステムなどを導入しています。これらの設備による安全飛行が改めて保障されることができました。