天山野生動物園
新疆天山野生動物園は博達峰南麓野生動物園とも呼ばれ、もとの達坂城天山牧場二隊に位置し、東は烏拉泊牧場、西は白楊溝村と接し、南はトルファン・ウルムチ・大黄山結ぶ高速道路から約1キロ離れ、北は柳木湖に至り、敷地面積は63.12平方キロに達しています。ウルムチ市林業局(園林管理局とも呼ぶ)は管轄しています。天山野生動物園は建設中の博格達峰南麓自然保護区の一部分に属しています。
天山野生動物園に69種類約3000匹の動物が生息しています。その中に、高山食草動物は6種類145匹、砂漠草食動物は9種類168匹、鳥は45種類274匹、虎は15匹、ライオンは15匹、豹は14匹、オオカミは21匹、熊は23匹、猿は200匹、白虎は2匹います。肉食動物の餌を十分に保障するために1600匹の羊、2000匹のニワトリ、1000匹のウサギを飼育しています。天山野生動物園に数多くの野生動物も生息しています。その中に国家一級保護動物はユキヒョウ、北山羊、アルガリ、モンゴル野馬、ナベコウ、雁があり,二級保護動物はヒグマ、鹿、鍋鶴などがいます。園内に主に新疆砂漠動物を62種約一万匹放し飼いしています。
天山野生動物園に虎館、ライオン館、豹館、熊館、猿島、白虎館、象館、河馬館、キリン館、ゼブラ館、オランウータン館、科学館、観光商店、子とも遊園地、ホテルなどが設けられています。2003年、ウルムチ市政府の認可を受けた上に天山野生動物園の建設工事が開始しました。2004年5月18日に定礎し、2005年9月20日に正式に開園しました。観光客は専用バスで野生動物を親しむことができるようになりました。
天山は新疆の中部を横なっており、1300キロにわたって蜿蜒としています。新疆北部のジュンガル盆地と南部のタリム盆地の間に位置しています。幅は100-300キロです。
天山は古生代地向斜褶曲を形成した上に複雑な地殻作用を受けてできたものです。天山地向斜褶曲は天山の本体になり、前カンブリア紀の変質雑岩は天山地向斜の結晶基盤になっています。破断構造によりますと、天山は北天山、南天山、中天山と東天山に分かれています。
長年積雪が5445メートルもある博格達峰は東天山のスタートであり、東に670キロ延び、ハミにある高さ4925メートルの喀尓力克峰に至ります。天山野生動物園から遥かにあるウルムチ南山が眺められ、そこは天山山脈の中天山の一部です。東天山と中天山の間に新疆南部と北部を結ぶ重要な通路と称される達坂城大峡谷があり、長さは90キロに達しています。
砂漠に聳えた雄大な天山はこのあたりの生命の依存する宝地と称されています。中に入ると、典型的な砂漠風景が見られます。山の前の扇形沖積平野に乾生植物はまばらに生えています。このあたりの地形は山地砂漠、山地高原、亜高山草地を揃っています。長年に流れている小川は峡谷に生命力を与え、山間草地と河穀原生林を生み出しています。