博格達峰

  博格達峰は東経88°3′北緯43°8′、新疆ウィルグル族自治区阜康市の域内に位置しています。天山東端にある有名な高峰です。海抜は5445メートルに達します。昔、多くの文人は博格達峰をテーマとして漢詩を作り、よく賛美しました。昌吉回族自治州のシンボルマークと見なしています。


   博格達峰の頂上は長年に雪に覆われており、輝かしい銀色は谷にある緑の天池と互いに引き立て合い、絶妙のコントラストをなし、「高山平湖」といった美しい景色を生み出しています。博格達峰は強風が舞い、天気は悪く、温度は氷点以下になります。想像できないほど悪天候ですが、生物がいると信じられません。しかし、氷雪に覆われた砂石にセツレンカと多くの名前の付けない花卉が生え、強い生命力を示しています。不思議だと思います。


   博格達峰の下に連綿起伏する群山は豊富な資源を持っています。雪線以上にユキヒョウと雪鶏が生息しています。ノロはよく松林を出没します。ニンジン、オウギ、バイモなどの漢方薬と各種のキノコが到る所で生えています。山に銅鉱、鉄鉱とマイカレックスなどの鉱物を埋蔵しています。


   博格達峰の海抜はそれほど高くはないですが、登りにくいこととして広く知られています。主峰の東西に5000メートル以上の高峰は七つあり、それぞれ立ち並んでいます。博格達峰は険しく、西坂と南坂の傾斜は70-80度に達し、北東の坂はわりと緩やかです。1981年6月8日、日本京都登山隊は初めて頂上まで登る記録を作りました。


   博格達峰は立ち並ぶ三つのエギーユからなり、長年に雪に覆われ、「雪海」と呼ばれています。峰の上に岩石が露出し、切り立っています。中部は長年に雪を積んでいます。峰の下は氷河と峡谷であり、地勢が険しいです。博格達峰は尾根が4本あり、それぞれ北東尾根、南西尾根、北尾根、南東尾根と言います。峰の間の距離が短く、群峰は比較的に集中していることから、登山周期は短いです。小型登山隊は連続に登山すれば、最適です。山麓に有名な風景区「天池」があり、透き通った湖水は翡翠のように見え、青い雲杉林と銀色の雪峰は湖面に美しく映っています。


   新疆の奥地を横断する天山はここまでに伸びています。昔、山麓で放牧するモンゴル族の人々はこの峰に「博格達」を名付けました。博格達峰の北坂の峡谷から上に上がると、青い牧場と厚い積雪に覆われた連綿の群山が一望できます。


   博格達峰の北部はジュンガル盆地と隣接し、南部は達坂城峡谷を隔ててトルファン盆地と向かい合い、砂漠に囲まれています。気候は主に北西高空空気の影響を受けています。アジア大陸の奥地に位置していることから、独特な気候を持ち、山麓は熱く、中部と高山区は湿潤で寒いです。四季ははっきりとしません。一月は最も寒く、平均気温は-16℃--19℃です。7月は最も暑く、平均気温は10℃―12℃です。年間平均降水量は200ミリ未満、北坂は南坂より多く、降水量は最も多い時期は7月と8月、年間降水量の三分の二を占めています。9月から翌年5月にかけて積雪期であり、積雪は65センチもあります。大風は少なく、年間平均風速は2.7-2.9メートル・1秒です。6、7、8月は登山の最適なシーズンです。


   博格達峰はモンゴル語で「神様」を意味します。古代西域の遊牧民族は名山を参拝する風習があります。昔から、中国西部各民族は博格達峰を神霊の宅、紫気(吉祥を指す)の源、神聖の山と考えています。「神山」、「祖峰」と称されています。