新疆維吾爾自治区博物館
新疆ウイグル自治区博物館は1953年に建設された区立総合博物館である。展示面積は約7900㎡。館内の所蔵品は新疆地区から発掘された歴史的文物をはじめ、民族的、革命的文物が実に5万件にものぼる。他には少数民族民俗陳列室や古屍展覧室などがあり、民俗展覧室には新疆12の少数民族の服飾や住居、冠婚葬祭などあらゆる方面の展示と紹介がなされている。そしてこの博物館の目玉ともいえる古屍展覧室のミイラ群は、新疆の気候や地理環境が影響して世界にも類を見ない優れた保存状態のミイラを出現させた。特に有名なのは1980年に楼蘭古墓で出土した3800年前の楼蘭美女のミイラである。このミイラは全身の皮膚がいまだ健康的な色をしており、大きな目に濃くて長い睫毛、ほっそりとした下あご、栗色の髪が肩の下まで垂れていて訪れる人々を惹きつけてやまない。これら豊富な展示品の数々は国内はもとより、海外の人々にも好評である。