咸陽の美食

 咸陽は中国の北西部に位置しており、麺類が特に好まれています。有名なものとして、陝西省共通の涼皮や肉夾饅、牛羊肉泡モー、鍋盔、ビャンビャン麺、箸頭麺のほかに、咸陽の特色がある美食として「咸陽花モー」「三原金線油塔」「甑糕」「醪糟」があります。

  • ビャンビャン麺

    ビャンビャン麺(biangbiang面)は陝西省で最も一般的な麺料理として人気があります。特徴としては、麺の幅が帯のように広い平麺で、民間では「関中十八変、麺は帯似」という諺も存在します。また、ビャンビャン麺は関中十八変の中の一番目に位置し、「ビャンビャン」というのは擬声語です。茶碗の中に麺は1本し...

  • 甑糕

    甑糕は咸陽の伝統的な朝食で、文字通りに甑糕とは蒸篭で蒸した菓子です。原材料は餅米と棗で、作り方はまず水に長時間浸した餅米を砂糖と混ぜ、次に甑と言う蒸篭に棗と餅米を交互に敷いていき、最終的に棗4層餅米3層を最後に蒸します。甑糕は営養豊富で健康にも良く、甘くて粘りのある人気の高い養生食品です。

  • 金銭油塔

    三原県の金銭油塔は麺料理の一種で、現地では千層餅とも呼ばれています。三原県の金銭油塔の外形は金線が一層一層巻き重ねられた繭のようです。食べるとふわふわして柔らかく、咸陽へ旅行に来た時のお土産として最適です。

  • 煎餅

    煎餅は蕎麦の粉で作られた麺餅で、咸陽特色の麺料理です。主要原料は蕎麦粉、干し豆腐、焼肉(小麦粉に包まれた肉を油で焼く)、胡麻味噌、唐辛子味噌など調味料があります。まず、小麦粉と水を加え、糊状の小麦粉を鍋に入れて薄く焼きます。食べる際に煎餅で干し豆腐や焼肉を包み、胡麻味噌や唐辛子味噌をつけて食べます。

  • 乾県鍋盔

    乾県鍋盔は咸陽市乾県の特色麺料理で、その起源は歴史的も古く、公元624年から705年、唐の時代に唐高宗・李治と女皇帝・武則天の合葬陵墓である乾陵を修築していた際、修築労働者が多すぎて炊事道具が足りなくなってしまい、ヘルメットを代用して作る餅(糊状小麦粉を焼いた麺料理)が発明されました。ヘルメットは...